藤本:セレブにも人気のTシャツですが、ブランドのコンセプトは何ですか?
ユニーク、ファン、ポジティブ!これが私のTシャツ作りのコンセプトよ。手作りで、快適なTシャツを作っているの。私のキュートなTシャツを着れば、皆“ヤング”でいられるのよ!(笑)
藤本:ブランドを立ち上げたきっかけと理由を教えて下さい。
偶然なのよ! アトランタでファッションスタイリストだった3年前に、アトランタの某ショップのオープニングパーティーに招待されて。で、そのパーティーへ行った時、手作りのクロシェ・アームウォーマーをつけていたんだけど、パーティーの主催者であるショップのオーナーが私のアームウォーマーを見て、「どこで買ったの?」って聞いてきたの。で、「私の手作りよ!」と答えたら、その場でそのオーナーから10個の“注文”を受けちゃったのよ(笑)。
今でもあの時のことを鮮明に覚えているわ。母に手伝ってもらって、数日後に10個のアームウォーマーを午後3時30分に届けたら、3時間後の6時30分に「5個がすでに売れちゃったから、もっと作って」と本格的な注文を受けたの。で、春になって、「春になったら、次はどんな商品が作れる?」ってオーナーに聞かれて。
「んー、分からないわ〜。そうね〜、タンクトップ!」って気軽に応えたのが、「エイミー・タンジェリン」の始まりなのよ。
春になって、タンクトップとTシャツを作ったら、その店だけではなくて、10ヵ所の店からオーダーが来たの。ほとんどが、アトランタにある店だったけど、シカゴ、ラスベガス、LAの店からもオーダーが来たの。LAでは、「フレッドシーガル」! びっくりよ〜。今では「キットソン」からもオーダーが来ているしね。
藤本:ブランドを立ち上げることは夢だったのですか?
偶然で始めたビジネスだけど、子供の頃から自分のビジネスを持ちたいという夢はあったのよ。中国人の両親はインドから1970年代にアメリカへ移民してきたんだけど、両親はビジネスを持ちたいという夢を叶えることができずに、常に誰かに雇われていたの。だから、私は「ビジネスを持ちたい!」って強く思っていたわ。
ファッションは常に興味があったわね。で、スタイリストの仕事を選んだの。スタイリストの仕事は、常にたくさんのデザイナーの商品に接することが出来て、楽しかったんだけど、そのうち、自分で服をデザインしたいって思うようになって。でも、フルコレクションのデザイナーになる気はなかったの。だって、才能があるデザイナーってたくさんいるしね(笑)。だから、1つのピースに絞って、デザインをしていければと思って。で、アームウォーマーからTシャツとタンクトップにたどり着いたってわけ。
|
↑デスクとコンピュータとソファが並ぶ、シンプルでキュートな仕事場
|
藤本:ブランドを立ち上げるきっかけとなったアームウォーマーを見せていただけますか? どんなアームウォーマーだったのかしら?
モデルの撮影の際、寒い場所でも仕事(スタイリング)がしやすいように作ったものだったの。外でモデルにスタイリングをする時って、手が冷たくなって大変だったんだけど、手袋をつけていたら手が使えなくて仕事にならないから、指先が使えるデザインのアームウォーマーを作ったの。ユニークなデザインが受けたのね。
藤本:ブランドを立ち上げるきっかけは分かりましたが、具体的にどうやってここまできたのでしょうか?
2002年冬にニューヨークで開催された展示会「D&A」(デザイナーズ・アンド・エージェンツ)に、初めて、「Amy
Tangerine」のTシャツを出展したんだけど、たくさんのオーダーをもらったの。
しばらく、アトランタで頑張っていたけど、2年前の2003年10月30日にLAへ来たの。いきなり自分のブランドだけでは生活できなかったから、フリーランス・デザイナーとして、いくつかの会社の仕事をしたわ。Hudson
JeansのTシャツのサンプル作りとかね。
でも、やっぱり自分のブランドだけで頑張っていきたかったから、再スタートを決心して、2004年1月にロサンゼルスで開催された展示会「D&A」に「Amy
Tangerine」のTシャツを出展したの。
母がその頃、アメリカン航空で働いていたから、母のおかげで全米のあちこちへ営業できたのよ(笑)。ラッキー誌で見た全米の店へあちこち出かけて営業をしたのだけど、営業した先の全部の店が私のTシャツを買ってくれたの。展示会と私の営業活動で、ここまできたのよ。
|
 |
↑今でも大切にしている、ブランドを立ち上げるきっかけとなったアーム・ウォーマー |
藤本:エイミーのタンクトップやTシャツは、どれもキュートで魅力的ですが、それらのデザインはどうやって作っていますか?
私、スケッチがあまり得意じゃないの。アイデアはいっぱいあるんだけど、うまく描けなくて。だから、浮かんだアイデアをグラフィックデザイナーに伝えて、で、完全なものにしてもらっているの。
直接、Tシャツに絵を描いて、その絵の上から直接、刺繍をすることもあるのよ。色々な方法でTシャツを作っているわ。
藤本:セレブにも人気ですが、誰が愛用していますか?
シンディ・クロフォードが私の最初のセレブのお客さんなの。「フレッドシーガル」でシンディは私のタンクトップを買ってくれて、そのタンクトップ姿がグラマー誌(2002年12月号)に載ったの。私はそのことをショップのオーナーから聞いて、その後すぐにニューヨークの展示会で出展した時は、シンディのおかげですっごく売れたのよ。
シンディの他には、ヒラリー・ダフ、マドンナ、ミーシャ・バートン、メグ・ライアン.....数え切れないほどよ。
藤本:全米では何店くらいで販売されているのですか? 海外では?
250店で販売されていて、海外では10店くらいね。日本をはじめとして、韓国、香港、オーストリア、オーストラリア、イギリスで販売されているの。
藤本:人気のTシャツはどれですか?
「LOVE」と「HUG」の文字が入ったデザインのものはどれも人気ね。特に、「LOVE」は一番人気よ。
藤本:春にはどんなTシャツが登場しますか?
ストライプ柄が登場するの。42の新しいデザインが出てくるので、お楽しみに!
|
藤本:人気セレクトショップの「キットソン」とコラボレーションをしていますが、これからも続くのですか?
2005年の夏から始めているのだけど、すっごく人気で。毎月、100枚のオーダーが来るのよ。これからもコラボは続いていくと思うわ。半年前から「キットソン」のベビーラインのTシャツも作っているのよ。
トレンドの移り変わりって速いから、2、3週間前にどんなTシャツを作るかを決めて、で、決まったらすぐに作って、すぐに売るのよ(笑)。
「キットソン」のオーナー、フレイザーは、常に新鮮なものしか買ってくれないから、常に新しいデザインを提案していかないとっていう感じ。力が入るわね〜(笑)。
|
| ↑ 「キットソン」とコラボレーションしているフーディー |
|
藤本:出身はどこですか?
両親は中国系インド人で、私はシカゴで生まれ育ったんだけど、15歳の時にアトランタへ引越ししたの。アトランタでは、高校、大学、そして、社会人数年間を過ごしたわ。そして、さっき話したとおり、2年前にLAへ移ってきたの。
藤本:子供の頃のことを教えて下さい。
私の母方の祖父はインドでレディスのシューズショップを持っていたの。親戚の中で一番好きだった存在ね。両親が共働きだったから、4歳半まで、祖父とずっと一緒に昼間を過ごしていたんだけど、中国語で祖父と話していたから、学校に入る前まで英語が話せなくて。で、「セサミストリート」で英語を勉強したのよ(笑)。
1993年に祖父が死んでしまったのだけど、祖父のおかげで今があると信じているの。いつでも私のサポートをしてくれていたのよ。祖父はシューズショップを経営していたから、私がファッションに興味を持ったのも祖父の影響だと思うわ。父はエンジニアだけど、祖母も母も縫い物や編み物が得意だったし、そんな環境が今の私を作っているとも思っているの。
そうそう、子供の頃は、毎日、母と服をショッピングしていたわよ〜(笑)。だから、お洒落をすることは子供の頃から大好きよ。高校生の時は、「Gadzooks」でバイトしていたし。
藤本:大学ではファッションを勉強しましたか?
ジョージア工科大学で、Industrial Design を学んだ後、アメリカン・インターコンチネンタル大学アトランタ校へ編入して、Fashion
Design & Marketingを勉強したの。
藤本:ブランドを立ち上げる直前まで、スタイリストでしたよね? どんなスタイリングをしていたのですか?
フリーランスのスタイリストだったんだけど、エリートという有名なモデルエージェンシーの仕事をメインにしていたの。色々な雑誌、色々なモデルと仕事をしたわ。2年ほどやっていたわね。
藤本:現在、LAのどこに住んでいますか?
 |
サンタモニカに住んでいるの。オフィス兼住居のコンドミニアムよ。ボーイフレンドと一緒に住んでいるんだけど、彼も私の仕事を手伝ってくれているの。
藤本:LAで好きなエリアはどこですか? お気に入りのレストランやクラブはありますか?
ウエストサイドが好きね。サンタモニカ、ベニスビーチ、マリナデルレイが好きよ。住んでいる近くだからね。ハリウッドはちょっと苦手!(笑)
郊外では、アーティストがたくさん住んでいて、ギャラリーが多いラグナビーチが気に入っているわ。 |
| ↑インタビュー中もフレンドリーだった、エイミーのもう1人の家族! |
|
ベニスビーチの「James Beach」、ビバリーヒルズの「Koi」、ウエストハリウッドの「BOA」へよく食べに行くわ。
藤本:どこで服を買いますか? お気に入りのブランドやブティックを教えて下さい。
サンタモニカの「サードプロムナード」やベニスビーチの「アボット・キニー・ブルバード」へ行くわ。ハリウッドは苦手でも、ウエストハリウッドの「ロバートソン・ブルバード」には行くわよ。
好きなブランドは、「Robin’s Jeans」、「Rebe」、「NOTICE」、「Alice+Olivia」。皆、私の友達がやっているブランド!(笑) 今日、私が穿いているスカートは「NOTICE」なの。
お気に入りのショップは「Kitson」と「Barney’s」。

↑ボーイフレンドと自宅兼オフィスの前でツーショット
|
藤本:休みの日は何をしていますか? 趣味は何ですか?
ボーイフレンドがボートを持っているから、マリナデルレイでボーイフレンドや友達とクルージングをよくするの。カタリナ島までセーリングとかもするのよ。自転車に乗って散歩することも好きね。リラックスすることが一番好き!
旅行も好きよ。出張でどこかへ出かけても、必ず1日は休みをとってゆっくりしたり、観光したりするの。ハワイ、アトランタ、シカゴ、ニューヨーク、1ヵ月に1回はどこかへ旅行しているわね。カリフォルニアにいても、サンフランシスコやカタリナ島へ出かけたりもするしね。
藤本:好きな雑誌は何ですか? テレビ番組は? 映画は?
よく読む雑誌は、「Lucky」「People」「Dwell」ね。セレブがどんなものを着ているのか、気になるしね(笑)。 |
最近、テレビをほとんど見ないわ〜。「セックス・アンド・ザ・シティ」が終わっちゃってから見てないの。一人暮らしの時はバッググランドミュージック感覚でテレビをつけっぱなしにしていたこともあるけどね(笑)。あまり面白い番組がないから、自然と見なくなっちゃったみたい。
映画も最近、見てないわ〜。最近は、飛行機の中でしか見てないわね。女の子が好きなロマンチックな映画やコメディ映画が好きよ。ちょっと古いけど、キャメロン・ディアスとジェニファー・アニストンが出ていた「She’s
the One」とか、良かったわね。
藤本:日本でもエイミーのTシャツは販売されていますが、日本についてどう思いますか?
|
去年、東京に行ったのよ。D&A(展示会)で行ったんだけどね。2回目の訪日だったの。渋谷、原宿、銀座、新宿へ行ったけど、どこも楽しかったわ〜。いい国ね。
藤本:日本人のファッションについてどう思いますか?
グレイト! 新しいものを好きな人が多くて、お洒落ね。日本人の女の子たちが世界のファッションをリードしているって感じ。世界の人たちに、次の流行を教えてくれているって気がするわね。ポップカルチャーをうまく利用しているところもいいわ。とてもクリエイティブ!
藤本:日本のファンへメッセージをお願いします!
日本人のバイヤーの人たちって、とっても正直だから好きよ。嫌いなものはちゃんと言ってくれるしね。色の好みとかちゃんと指定してくれたりして、何が欲しいのか分かっているし、ちゃんと私にそのことを伝えてくれるし、仕事がやりやすいわ。 |
これからも皆さん、よろしくね!!!
藤本:最後に、将来の予定を教えて下さい。
ビジネスはゆっくり成長させたいって思っているけど、もちろん、ビジネス拡大は狙っているわ。
Tシャツやタンクトップだけではなくて、今、バッグやキャンドルも作っているけど、カードを作ったり、どんどんライフスタイルの商品を作っていく予定よ。 |