リアルなメタル、ストーン、人間、、、自然の素材を使って、人間が手作りしているジュエリーよ。リアルなアクセサリーをリアルな人たちへというコンセプトで、個性的なデザインを展開しているの。
トレンドに関係なく、自分へ語りかけてくれるアクセサリーを見つけて、自分なりに自由に身につけてほしいという願いをこめて、アクセサリーを作っているわ。お客さんが自由に自分で工夫してお洒落をしてもらいたいって思っているから、ネックレスに2つフックがついていて、ブレスレットにもなるように工夫しているの。
藤本:ブランドを立ち上げたきっかけと理由を教えて下さい。
私は、幼稚園に通っていた頃からアクセサリーを作っているの。母のために6歳の時に作ったネックレス、今でも母が大切に持っていてくれているわ。
子供の頃からアクセサリー作りをしていたのだけど、大人になってからは、アーティストとして生活を立てていくことは考えたことはなかったの。だって、父に「キャリアを積みなさい!」ってよく言われていたしね。だから、弁護士になろうって決めて、大学で法律を勉強したの。でも、気に入らなくて、大学や学校をあちこち移って、最終的にサンフランシスコの大学で、ジュエリー・デザインを勉強したのよ。
大学を卒業して、レストラン、リテールショップ、マーチャンダイジング、ジュエリーのホールセールなどなど、色々な店や会社の仕事に就いたのだけど、どれもすぐに首になってしまったわ。どうしてかって? 私ね、性格が強すぎるのよ。で、仕事が速い上に、色々なアイデアが浮かんでくるものだから、色々と口出したりして、首よ!(笑)
母から仕事に関するカウンセラーに相談するようにって言われて、そして、進路テストを受けたの。25歳の時だから、1996年だったわね。そしたら、「あなたは経営者になるべき!」って判断されたわ。それで分かったの、私は、人に雇われるタイプじゃないのね。リーダーになるか、1人で仕事をするか、そのどちらかが向いていることが分かったわ。
それで、カウンセラーに「あなたは何ができますか?」って聞かれて、「ジュエリーを作ることができます」って答えて。この答えがきっかけで、アクセサリーブランドの「メリッサ・ジョイ・マニング」を立ち上げたのよ。
進路テストを受けた後、ビジネスクラスへ通って、起業家、経営者になるための勉強をしたの。そして、1500ドルの資金で、サンフランシスコで小さなアクセサリーのブティック経営をスタートしたわ。最初の頃は、レザー、シルバー、動物の骨を使ったアクセサリーを作っていて、6年前、本格的に、「メリッサ・ジョイ・マニング」を設立したのよ。
藤本:今の気分は?
おかげさまで、毎日が夢のような日々を送っているわ。毎日、好きなアクセサリーをお客さんのために作って、アーティストとして生活を立てていられて、幸せよ。デザイナーとして、ニューヨーク、ロサンゼルス、東京、パリと世界中を旅できて、本当に、感謝の気持ちでいっぱいだわ。

▲“リアル”にこだわりを持つメリッサは、まさに本物のアーティスト!
藤本:アクセサリーの素材はどこで手に入れて、どこでどんな風に作っていますか?
素材は、さまざまな国から手に入れているけど、アフガニスタン、チベット、ネパールからも素材を仕入れているのよ。アンティークの200年前の動物の骨や歯なんて、、、神秘的でしょう?
私ね、特に中東のジュエリーやヒストリーに興味があるの。200年前のジュエリーに何人が触れているのか、それはどんな人たちだったのか、何を考えながらどんな風にどこで身につけていたのか、どんな人生を送ったのか、ジュエリーがどんな経験を身につけた人に与えたのか、、、なんて考えると、とってもワクワクするのよ。
歴史を刻んだ素材を使って、新しいアクセサリーを作ることができる、新しいエネルギーを古い素材に注ぐことができる、、、アーティストとして、このような素晴らしい体験は天からの贈り物だわ!
最初の6年間は、サンフランシスコの自宅でアクセサリーを作っていたの。最初の2年間は1人、その後、2人のヘルプが加わって。今では、オークランドのスタジオで17人のスタッフが一緒に作ってくれているのよ。
私は、ほとんどデッサンをしないの。アクセサリーのデザインは、私の頭の中にイメージとして浮かんでくるのよ。寝る前の時間とか、ふっとした時とか、そんな時にイメージは浮かんでくるの。その後、それをどうやってアクセサリーにするのかじっくり机の上で考えて、サンプルを作るのよ。
それから、ストーンをゆっくり見ながら、デザインを考える時もあるわ。パズルのように、あれとこれを組み合わせたらどうかしら? という感じで、アクセサリーを作るの。
藤本:セレブにも人気ですが、誰が愛用していますか?
ジェニファー・アニストン、キャメロン・ディアス、ドリュー・ベリモア、ジェシカ・シンプソン、、、数え切れないくらいのセレブが愛用してくれているわ。
ローリング・ストーンと一緒にコンサートツアーをしていたシャリル・クロウのアクセサリーを作ったこともあるの。テレビドラマの「スクラブ」や「オール・マイ・チルドレン」で、私のアクセサリーを使ってもらったこともあるのよ。

▲休む暇もないほど、毎日忙しいメリッサだけど、元気いっぱい! アクセサリーのように輝いている瞳がとっても魅力的
藤本:夏にはどんなアクセサリーが登場しますか?
特にシーズンごとにはデザインしていないけど、最近、私が気に入っている、アゲート、オパール、ヘルモルファイト、トパーズを使ったアクセサリーはおすすめね。
年に12回、50個ずつ、イヤリングとネックレスを作っているの。この夏の新しい50個をぜひ、皆さんに見ていただきたいわ。

藤本:出身はどこですか? もう少し、子供の頃のことを教えて下さい。大学ではジュエリーを勉強したのですよね?
出身は、サンフランシスコよ。
私ね、バービー人形を使って遊ぶ時も、バービー人形のために徹底的に色々な物を作ったの。バービーの服、ベッド、家を作ったりしてね。だから、バービーが使うすべての物を作った時に、「はい、終わり!」って感じで、次の遊び道具を探したわ。普通の女の子たちがバービー人形とお喋りしたりっていう遊びには興味なかったのよ(笑)。
クレヨンもそう。母が塗り絵のために買ってくれたんだけど、私はクレヨンを溶かして、彫刻に使ったのよ。何かを作ることだけに興味があったのね。
学生時代は、学校を4回変えたの。最初、UCサンディエゴ大学で1年半、法律とスペイン文学を勉強したのだけど、メキシコの学校(Instituto
de Allende)へ行って、半年間、ジュエリー・デザインを勉強したの。そして、半年間、スペインのバルセロナ大学へ行ってスペイン語を勉強して、そして、アメリカへ戻って来て、サンフランシスコ州立大学で、ジュエリー・デザイン&彫刻を勉強して、3年後に卒業したの。
今まで、15カ国くらい旅をしたわね。日本(東京)、メキシコが好きな国ね。アメリカではニューヨークが好きよ。大きいけど、コンパクトな街が好きなの。電車や地下鉄であちこち行けるような、色々な人間と接することができるような、そんな街が好きなの。私ね、人間ウォッチングが好きなのよ。だから、正直言って、車でしか自由に動けない、歩いている人をあまり見かけないLA(エルエー/ロサンゼルス)はあまり好きではないのよ。ごめんなさいね!(笑)
藤本:現在、どこに住んでいますか?
ウエスト・オークランドに住んでいるのだけど、今年(06年)の年末までには、ニューヨークに引っ越そうと思っているの。
実家はサンフランシスコ、自宅、スタジオ&オフィスはオークランドと、ベイエリアは私の町なんだけど、私にとってはすごくスローすぎるのよ。だから、ハイスピードでハイエナジーのニューヨークに住みたいって思っているの!
藤本:LAで好きなエリアはどこですか? お気に入りのレストランやクラブはありますか?
ファンキーなシルバーレイクが好きね。それから、エッジなベニスね。ベニスは、キレイなビーチがいいし、たくさんのクレイジーなアーティストがいるから気に入っているわ!
ロス・フェリースにある「メキシコ・シティ」っていうメキシカン料理の店、美味しいわよ。マルガリータもグレイト! ウエストウッドにある、モロッコ料理の「レッドドア」はガーデンもあっていい店よ。
藤本:どこで服を買いますか? お気に入りのブランドやブティックを教えて下さい。
「Dries Van Noten」、「Marni」、「Erica Tanov」、「Christina Lehr」がお気に入りのブランドよ。ブティックは、「バーニーズ」や「カーブ」が好きね。

▲年齢を聞くと、笑顔で、「34歳よ!」と即答。「若い頃に戻りたいなんて思ったことないわ。いつも、“今”を大切にしているの。今が最高よ!」
藤本:休みの日は何をしていますか? 趣味は何ですか?
ほとんど休みがないのよ。月曜日から金曜日までスタジオとオフィスで仕事をしているのだけど、早朝とか夜中に、海外のアカウントとメールのやり取りをしているし。月に2週間は展示会とかで出張しているから、週末は移動日だったりしてね。
だから、休みの日はなるべく、家族や友達と過ごすようにしているの。休みの日は、犬と散歩したり、スキューバダイビング、水泳、エクササイズをしたり、編み物をしたり。編み物はマフラーを編むだけだけどね。あとは、料理もするわ。ディナーパーティーを開いて、友人のために料理をするの。メキシカン料理、オーガニックの料理が得意。カリフォルニア・クイジーンってとこかしら?
藤本:好きな本や雑誌は何ですか? テレビ番組は? 音楽や映画は?
好きな作家は、TC Boyleと Willa Cather。たくさん本を読むようにしているの。好きな雑誌は、「ハーパス」と「エル」。好きなテレビ番組は、ファッションデザイナーのリアリティ番組「プロジェクト・ランウエイ」よ。
好きなミュージシャンは、Iron and Wine、 Jay Z 、Rolling Stones 、Interpol
、Radiohead 。
好きな映画は、13歳の頃から気に入っている「Sixteen Candle」が最高ね。あとは、最近の「カーポティ」と「クラッシュ」が良かったわ。
藤本:日本で開催されている展示会「D&A lab(デザイナーズ・アンド・エージェンツ・ラブ)」に出展していますよね? 日本についてどう思いますか?
日本、大好き! 1年に1、2回は行きたい国よ。ディテールに気を遣う国民性が気に入っているわ。道路のマンホールにも桜の模様、、、すごいわよ! 日本は美意識のレベルが高いわね。ショップのインテリアとか、素敵!
人の温かさも素敵! ある日、東京で道に迷った時、英語があまり話せない日本人のビジネスマンが、わざわざ店のドアをノックして私のために道を店の人に聞いて教えてくれて、感激したわ。
藤本:日本人のファッションについてどう思いますか?
スタイリッシュな人が多いわね。クレイジーな色の組み合わせを着こなすファンキーな人、高級品をまとう上品そうな人、それぞれが上手に着こなしていて、とってもお洒落だと思うわ。
日本人の男の人もスタイリッシュね。アメリカでスタイリッシュな人はゲイが多くて、スタイリッシュになることを恐れているアメリカ人男性が多いけど(笑)、日本人は違うのね。たくさんのお洒落な男性がいていいわ〜。

▲「夏の新作よ!」と、 LAで開催されたD&A(展示会)では、自らブースに立って接客を楽しんでいました
藤本:日本のファンへメッセージをお願いします!
セレブが身につけているから、皆が持っているから、という風に商品を選ぶのではなくて、自分を大切にして、自分のクリエイティブ性を信じて、商品を選んでほしいって思うの。
同じ商品も、着こなし方や身につけ方で、個性が出てくるものだし、何か1つ、「これは私!」というものを見つけて、お洒落を楽しんでもらいたいって思うのよ。その過程で、私のアクセサリーの1つを選んでくれたら、とっても嬉しいわ〜(笑)。
人生は短いじゃない? 私にとってアクセサリーを作ることって、スピリチュアル的なことなの。だから、私のアクセサリーを身につけることで、そんなスピリチュアルなこと、スペシャルなこと、大切なことを感じてほしいとも思っているの。
私の母はね、1つ1つのジュエリーにストーリーがあるのよ。誰にいただいたものとか、どんな時にどんな気持ちで身につけていたのかという思い出があるのよ。素敵でしょう。そうやって、多くの人にアクセサリーを大切にしてほしいって願っているの。
藤本:最後に、将来の予定を教えて下さい。
カナダ、メキシコ、イギリス、スペイン、日本、韓国、オーストラリアで私のアクセサリーは売られているのだけど、これからもアジアやヨーロッパの市場を拡大したいと思っているの。
それから、サンフランシスコ、ニューヨーク、東京にショップを開店させたいわね〜。